2007-10-22
ダシェラ (ヴィジャヤ・ダシャミ) − 勝利の祭

昨日は、インドでダシェラという祭の日であった。
ヒンドゥー暦アシュヴィン月(9月〜10月)の10日目がこの祭りの日にあたる。
今年は10月11日の新月の次の日から数えて、昨日がちょうど10日目となる。
ラーマーヤナの物語の中で、
英雄ラーマ(主人公でヴィシュヌ神の第7番目の化身)の妃シーターは、
魔王ラーヴァナによって拉致されランカ島に連れ去られる。
そこでシーター妃を奪回するために、ラーマは弟ラクシュマナ、忠猿ハヌマーン、
ハヌマーン率いる猿の軍団とともに、ランカ島でラーヴァナと壮絶な戦いを繰り広げる。
ラーヴァナとの戦いは10日間に及び、最後はラーマ軍が勝利する。
この話にちなんで、ダシェラの前の9日間インド各地の町や村では、広場や劇場で
壮大なラーマーヤナの劇が連日上演される。
役者たちは豪華な衣装に身を包み、劇の前後には付近を練り歩く。
ラーヴァナの退治とシーターの救出で劇はクライマックスを迎え、最終日の10日目には、
巨大なラーヴァナの張りぼて人形に花火が仕掛けられ燃やされる。
これはラーマリーラーとして老若男女問わず人々の最高のお楽しみなのである。
ラーマはまた、ドゥルガーを信仰しており、9日間ドゥルガー女神に祈りを捧げ、
10日目に戦いにおいて勝利したといわれている。
この事から、ダシェラとは善が悪に打ち勝つ、勝利を宣言した日という意味もある。
一方、ベンガル地方ではドゥルガーの祭りである。
ドゥルガー女神が水牛の姿をした悪魔マヒシャアスラを殺した日としてお祭りが行われる。
こちらはドゥルガープージャとも呼ばれている。
その前の9日間にはナヴァラートリーという前夜祭が行われ、ドゥルガー、サラスヴァティー、
ラクシュミーなどに祈りが捧げられる。
最終日の10日目には、土や紙で作られたドゥルガーの像を町中引き回し、
ガンジス河に流して祭りを締めくくる。
この祭りは特に女性の力(シャクティ)を重要視するお祭りである。
いずれも善が悪に勝利した日として、ヒンドゥー教徒にとっては大事な祭りである。
また、春のホーリー、晩秋のディワリと共に、
インド全土で祝われる主要な祭りの一つとなっている。
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この記事は、他ブログから引越し、日付などは今年用に修正しました。

