2007-10-22
人生の4つの区分(四住期)
ヒンドゥーの人生には、4つの区分があります。
これを四住期といい、サンスクリットではアーシュラマと呼びます。
これらは、ダルマシャーストラという文献に定められていて、
特に「マヌの法典」が最も重要視されています。
(世界史の教科書にも出てきていましたよね→マヌの法典)
1 学生期(がくしょうき) − ブラフマチャーリン −<師について学問、修行をする期間。>
子供が学齢に達すると、「聖紐式」という儀式を経て家を去り、
人里はなれた森などに住む師の元に住み込みで学問を修める。
この場合の学問とは、ヴェーダ、ヨーガ、聖典の学習であり、
厳しい戒律を守り、修行するのである。
師を父として第二の誕生をすることから、彼らはドゥヴィジャ(再生族)
と呼ばれている。
学生期はだいたい25歳くらいまでに終える。
2 家長期(かちょうき)または家住期(かじゅうき) − グリハスタ −
<家族を養い家庭生活を送る期間。>
師の下での修行を終えると、彼らは家に戻り、結婚する。
家長は、家庭を営み、職業により物質的な収入を得、子供(特に息子)をもうけ、
子供たちに教育を施し、結婚させる。
また、収入の一部を寄付したり、社会的な義務を果たす。
3 林住期(りんじゅうき) − ヴァーナプラスタ − <家督を息子に譲り引退する。>
中年期頃になると、子供たちは結婚し、両親の元から独立する。
家のことは息子に譲り、現世的な欲や執着を捨て、瞑想をしたり、
夫婦で精神的な研究に時間を費やす。
人によっては、森などに移り住み静かな環境で過ごす。
(もともとは、森に住むことを意味したが、現代では必ずしもそうではない)
4 遊行期(ゆぎょうき) − サニャーシン − <家を出、聖地を巡礼しながら人生を終える。>
解脱を求める人は、所有を捨て、世間との関わりを断ち、巡礼の旅に出る。
彼らは、一般の人からの施し者や森などにある木の実、果物を食す。
悟りをひらくために、瞑想などをして過ごし、聖地に赴く。
しばしば、聖地に於いて人生を終えることを幸福と考えている。
これらは、古代の聖典に規定されているダルマ(義務)であって、
現代では必ずしもこの通りに人生を送っているわけではないようです。
しかし、子供が学生期の年齢に達すると、左肩から右脇にを撚った3本の紐をかけ、
「聖紐式(ウパナヤナ)」は重要な通過儀礼として現代にも継承されています。
そして、定められた学校教育を受けることになりますが、特にバラモン階級の場合、
父や祖父などからマントラや聖典を教わるのだそうです。
また、成長して成人になると、親が占星術などで相性の良い結婚相手を決め、
家庭を築くというのは現代でも行われていることです。
都市部では恋愛結婚というのもあることはあるようですが、
社会的な慣習などまだまだ大半は保守的であり、見合い結婚が主流なのだそうです。
すべての人が遊行期として、出家するわけではないようですが、
ベナレスやハリドワールなどの聖地には、多くのサドゥーと呼ばれる修行者が集まったり、
余命いくばくもない老人を看取るためのホスピスのような施設があったりします。
この四住期は、ヒンドゥーすべての人の人生というわけではありません。
上位3カースト(バラモン・クシャトリヤ・ヴァイシャ)の男子に限られ、
女性とシュードラ階級は除外されています。
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この記事は、他ブログから引越し及び加筆修正しました。
これを四住期といい、サンスクリットではアーシュラマと呼びます。
これらは、ダルマシャーストラという文献に定められていて、
特に「マヌの法典」が最も重要視されています。
(世界史の教科書にも出てきていましたよね→マヌの法典)
1 学生期(がくしょうき) − ブラフマチャーリン −<師について学問、修行をする期間。>
子供が学齢に達すると、「聖紐式」という儀式を経て家を去り、
人里はなれた森などに住む師の元に住み込みで学問を修める。
この場合の学問とは、ヴェーダ、ヨーガ、聖典の学習であり、
厳しい戒律を守り、修行するのである。
師を父として第二の誕生をすることから、彼らはドゥヴィジャ(再生族)
と呼ばれている。
学生期はだいたい25歳くらいまでに終える。
2 家長期(かちょうき)または家住期(かじゅうき) − グリハスタ −
<家族を養い家庭生活を送る期間。>
師の下での修行を終えると、彼らは家に戻り、結婚する。
家長は、家庭を営み、職業により物質的な収入を得、子供(特に息子)をもうけ、
子供たちに教育を施し、結婚させる。
また、収入の一部を寄付したり、社会的な義務を果たす。
3 林住期(りんじゅうき) − ヴァーナプラスタ − <家督を息子に譲り引退する。>
中年期頃になると、子供たちは結婚し、両親の元から独立する。
家のことは息子に譲り、現世的な欲や執着を捨て、瞑想をしたり、
夫婦で精神的な研究に時間を費やす。
人によっては、森などに移り住み静かな環境で過ごす。
(もともとは、森に住むことを意味したが、現代では必ずしもそうではない)
4 遊行期(ゆぎょうき) − サニャーシン − <家を出、聖地を巡礼しながら人生を終える。>
解脱を求める人は、所有を捨て、世間との関わりを断ち、巡礼の旅に出る。
彼らは、一般の人からの施し者や森などにある木の実、果物を食す。
悟りをひらくために、瞑想などをして過ごし、聖地に赴く。
しばしば、聖地に於いて人生を終えることを幸福と考えている。
これらは、古代の聖典に規定されているダルマ(義務)であって、
現代では必ずしもこの通りに人生を送っているわけではないようです。
しかし、子供が学生期の年齢に達すると、左肩から右脇にを撚った3本の紐をかけ、
「聖紐式(ウパナヤナ)」は重要な通過儀礼として現代にも継承されています。
そして、定められた学校教育を受けることになりますが、特にバラモン階級の場合、
父や祖父などからマントラや聖典を教わるのだそうです。
また、成長して成人になると、親が占星術などで相性の良い結婚相手を決め、
家庭を築くというのは現代でも行われていることです。
都市部では恋愛結婚というのもあることはあるようですが、
社会的な慣習などまだまだ大半は保守的であり、見合い結婚が主流なのだそうです。
すべての人が遊行期として、出家するわけではないようですが、
ベナレスやハリドワールなどの聖地には、多くのサドゥーと呼ばれる修行者が集まったり、
余命いくばくもない老人を看取るためのホスピスのような施設があったりします。
この四住期は、ヒンドゥーすべての人の人生というわけではありません。
上位3カースト(バラモン・クシャトリヤ・ヴァイシャ)の男子に限られ、
女性とシュードラ階級は除外されています。
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この記事は、他ブログから引越し及び加筆修正しました。

