2008-03-30

第9回目「メーリー ヤートラー ケーシーラヘーギー?」

今回、案内人はジョーティシャのところに行って、
旅の成否を占ってもらいます。

ジョーティシャとは一言でいえば、インド式占星術なのですが
これがまた一言では説明できない深いものがあるのですよ。

まず、ジョーティシャ(サンスクリット読み)
またはジョーティシュ(ヒンディー読み)は、本来は天文学です。

ヴェーダの補助学として発展してきた学問で、
地球上の人の運命や出来事などは、
すべて星の運行と配置によって支配されていると考えられています。

「占い」というとどこかうそ臭いという印象を免れないのですが
このジョーティシュは、かなり科学的に分析されています。

人の運勢を見るときに、まずその人の生まれた年月日、
さらに時刻と生まれた場所のデータが必要になります。
これによって非常に正確に生まれたときの星の配置が計算されます。

それをチャート(クンダリー)に書き込んで行き、
占星術師はそこに現れた星の配置をいろいろな角度から読み解きます。

今は、クンダリー作成ソフトがあるので、
コンピューターに上記のデータを入力すると
あっという間にその人独自のクンダリーを作ってくれます。

と、まぁここまでジョーティシュについて説明してきましたが
私もちょろっとかじったくらいなので、あまり上手に説明できません。

ま、とにかくここで私がお伝えしたいのは、
インド占星術とは、決して迷信や言い伝えによるものではない
ということです。

正確な計算によって、きちんと成果が出ているからこそ
何千年もに渡ってインド人たちは活用してきているのです。

さて、では番組を見てみることにしましょう。

ジャイプルの街中で占いマシーンに興じる若者たちの姿から始まります。
あと、街角に身長と体重を量る自販機のような機械がおいてあって、
ついでに占いもしてくれるのだそうです。
機械に乗ってお金を入れると、レシートのような紙に
身長・体重・占いの結果がプリントされてきます。

これらは、単なるお遊びの域を出ないものだと思います。

その次には、手相を見る占い師が登場します。
手相はハスタジョーティシュといって、
上記の占星術の一部として体系化されています。

手のひらに惑星などを配置し、その部分の状態によって
運勢などを見る方法です。

普通に日本で見られる手相占いでも、
手のひらに金星丘とか木星丘とかありますが
おそらくこのハスタジョーティシュがインドから中国経由で
日本に入ってきたのだと思います。

通常は、ハスタジョーティシュによって、その人の運勢を概観します。
さらに前述したチャート(クンダリー)を読み解くことで詳細が語られます。

そして、案内人はあるジョーティシュ研究所に赴きます。

占星術師の「お悩みは何ですか?」の問いに対して
今日のフレーズで答えます。

「メーリー ヤートラー ケーシーラヘーギー?」
私の旅はうまくいきますか?

メーリー=私の、ヤートラー=旅、ケーシー=どのような
ラヘーギー=〜でしょう(未来)

ここで、あれ?と思いませんか?
前回の「私の写真」では、メーラーフォートーと言っていたのに
今回は「私の旅」で、メーリーヤートラーといっています。

これって多分に日本人的にはとても混乱するところだと思うのですが
名詞の性によるものなんです。

フランス語やドイツ語をかじったことがある方なら
男性名詞、女性名詞、中性名詞(ドイツ語)といったように
名詞によって性が決まっていることはご存知だと思います。

ヒンディーには男性と女性の2種類があり、
男性名詞が主語であると、メーラー、
女性名詞が主語であると、メーリーと形が変わるのです。
(ちなみにサンスクリット語にはさらに中性名詞があります)

ヤートラーは女性名詞なので、メーリーといっているのです。

ただ、これは多分使っていくうちに徐々に覚えるしかないのでは
と思います。
いちいち辞書を引くのも面倒だし、
男女間違って使っても意味は通じますよ。

で、間違って使ったときに相手のインド人から教えてもらえば
少しずつ覚えていくのではないでしょうか?
外国人なんだし、要は通じればいいんですっっ!!
(って、なんかいい加減ですみません)

番組に戻ります。

ここで簡単に占星術について紹介されています。
インド人の家庭では、子供が生まれるとその子の運命を見てもらったり、
結婚に関する相性やの式の日取りや方角もジョーティシュに基づいて
行われると解説されています。

で、案内人の相談の結果としては、南がよく、
海外旅行が特によいそうです。
「今回も今後の旅も、うまくいくでしょう」との結果が出ました。

ただ、彼女にとって真珠は不吉なので身に着けないほうがよい、
ダイヤモンドかさんごがいいということでした。

このように、ジョーティシュではその人それぞれのチャートから
どんな宝石を身に着ければいいかという処方箋のようなものも
教えてくれます。

1000円くらいの料金で見てもらえるそうです。

もしインド旅行のついでに、自分の運勢も見てもらいたければ
正確な生年月日と誕生時刻と場所を調べておいた方がいいです。
母子手帳に記載されていますので、自分でわからなければ
お母さんに聞いてみてください。

tag : ヒンディー語 インド

2008-03-26

第8回目「キャー メーラーフォートー レーサクテーヘー?」

なんだか、回を追うごとにだんだん文章が長くなってきますねーー(^^;)

今回、案内人はジャイプルに到着後、観光に行きます。

ジャイプルは19世紀に当時のマハーラージャが
イギリスの王子の訪問を歓迎して街中をピンクに塗ったことから
「ピンクシティ」と呼ばれるようになった、と
ナレーションで説明されています。

まず、有名な「風の宮殿」(ハワーマハル)を訪れます。
通行人に、道を聞きます。
「ハワーマハル、キダルヘー?」風の宮殿はどちらの方向ですか?
「ハワーマハル、イダルヘー」風の宮殿はこっち(指差して)です。

第1回目からここまで読んできて、気がつきましたか?

疑問詞はすべてKの音で始まります。
何 what →キャー
どちら which way → キダル
他にも

なぜ why → キュン
誰 who → コーン
どちら which one → コーンサ
いつ when → カブ
いかが how → ケーセー (ケーシー for feminine)
いくら how much → キトナー

そして、答えのイダルはこちら、です。
それに対して、あちらならば、ウダルになります。

これも同様に、イはこちらとかこれとか、近いものに使います。
ウはあちら、とかあれのような遠い物に使います。

これ this →イェー、 あれ that →ウォー
こちら this way →イダル、 あちら that way →ウダル
これの → イスカー、 あれの → ウスカー
ここに → イスメー、 あそこに → ウスメー
この人の → インカー、 あの人の → ウンカー

てな、具合です。

で、街の人の適切な(?)案内のおかげか、
番組の案内人は「風の宮殿」に無事到着します。

「風の宮殿」は、王宮の女性たちが自分たちの姿を見せずに
街の様子を眺めるのに使われた建物だということです。

映像を見ながら数えてみましたが、5階建てなんですねー。

出窓とアーチと塔が居並ぶ荘厳な外観です。
この番組では、建物を外から見た絵を少し見せているだけですが
別の番組で、女優さんが中に登っているのを見ました。

当たり前ですが、エレベーターはありませんから
5階まで階段で登らなければならないのです。
でも、5階部分からの眺めはかなりよかったです。
それを見て、女優さんは身ひとつで登るけど
カメラマンさんは、思い機材を担いで登るから、その方が大変だなー
と変なところに感心してしまいました。

「風の宮殿」の名に違わず、上層階での風はかなり気持ちよさそうでした。

が、この建物、映像で見ると後が無くて、
なんか薄っぺらく、今にも倒れて来そうにみえるんですが…
よく映画のセットにあるような、
前だけかっこよくて後はつっかえ棒って、あれ。
実物はどうなんでしょう? 気になる。。。

さて、次はジャイプル郊外の「アンベール城」に行きます。
アンベール城は16世紀に建てられた、
マハラジャの居城だったそうです。
ここで、案内人は象のタクシーに乗って、お城まで登ります。

ぞうさん、かわいーーー(^-^)
ちゃーんと鼻を上げて「ナマステー」とご挨拶します。
でも料金はしっかりしてますよー。1頭で1500円だそうです。

デリーからジャイプルまでの特急料金とほぼ同じですね。
さすが、観光客相手だから?
まぁ、こんなのみたら、せっかくだし記念になるから乗ろうか〜
って気になりますよね。

アンベール城は丘の上に立っていて、
象さんは入り口までのっしのっしとゆっくり登っていきます。

「城の中には、繊細で優雅な空間がひろがります…」
というナレーションと共に、入り口の壁画が映し出されます。

これを見て、ピンと来た方はかなりのお香通でしょう。
HEMのチャンダン香のパッケージに使われています。
画像を下に貼っておきました。

鏡の間の壁や天井の装飾には目を見張るものがあります。
かつては蝋燭の灯火が鏡に反射して、何千もの光となったそうです。

城の中では、ガイドが案内してくれるので
案内人は彼に自分の写真を撮ってくれるように頼みました。

「キャー メーラー フォートー レーサクテーヘー?」

この場合のキャーは、何、ではなく、
Yes か No で答えられる疑問文の頭につけて、
ちょっとお訊ねしますが… といったニュアンスを出しているそうです。
(テキストの解説から)

メーラーは、私の、フォートーは、photo ですから写真
レーサクテーへ?は撮ってくれますか?となります。
頼む相手が男性だとレーサクテーヘー、
女性だと、レーサクティーへーとなるそうです。
ちょっとややこしいですよね。

文末の「ヘー」は、テキストにはヘーンとカナが振られています。
本当は鼻に抜けるように軽くンと発音すべきなのですが
日本人耳には(私の耳には?)その辺の細かい違いが聞き取れないので
ヘーでもいっかーと思っています。

私のヒンディー語原体験は耳から入っているので
細かい違いは聞き取れていなかったんですねー。
でも、少しくらい違っても彼らは理解してくれますよ。きっと。

で、写真を頼まれたガイドの男性は首を横に振りながら
「ティーケー」と快諾します。

この「ティーケー」もよく聞かれる表現です。
正確には「ティークヘー」ですが、どう聞いても「ティーケー」です。

このとき、インド人は首を横に振るんですが、
横に(というか傾げる感じ)振るのはOKとかイエスの意味なんです。
ビートたけしが「なんだこのやろ〜」といいながら首を振る、
あんな感じです。

「ティーケー」といいながら首を振ってくれればいいのですが、
話の途中に黙って首を横にふられることがよくあります。

日本人が話を聞きながら、うんうん、と首を縦に振って
「話を聞いてますよ」というサインを出しているのと同じなんですが
ん?って疑問を持たれたような気がしてしまい、
話しながら不安になったことがあります。

でも、慣れてくるとこの首ふりも、なんかかわいく見えてくるんですけどね。


チャンダン

tag : ヒンディー語

2008-03-26

第7回目「カルカ ティケト ミレーガー?」

ここから番組の後半に入ります。
後半はジャイプル旅行がメインとなります。

そこで、案内人はまず、ジャイプル行きの列車の予約をしに
デリー市内の旅行代理店に行きます。

インドは東洋で一番最初に鉄道網が整備されたと聞いた事があります。
番組でも国内の総距離は約6万3千キロだと説明しています。

これは、イギリス人が統治していたため、
彼らの移動や本国に輸出する生産物の輸送に必要だったからなのでしょう。
なにしろ、当時のイギリスは産業革命で鉄道建設などもさかんのようでしたから。

列車の切符は事前に旅行代理店で予約すると
スムーズに手に入るのでお薦めだそうです。

旅行代理店のカウンターでの会話が今日の一言フレーズです。
「カルカ ティケト ミレーガー?」
明日の切符は手に入りますか?

書かれている文字通りに読むと「ティカト」ですし、
テキストのふりがなもそのように書いてあるのですが、
やっぱり聞くと「ティケト」の方が近い気がします。

そして、明日の意味の「カル」は、同時に昨日という意味もあります。

これは、最初とても不思議に思ったのです。

「カル」だけでどうやって明日のことなのか昨日のことなのかわかるのか?
で、当然インド人に聞いてみました。

その答えは…
もし昨日の意味で使うのであれば、動詞は過去形になる。
明日の意味なら、未来形になる。
という単純なものでした。

この文では、最後にミレーガーと未来形になっているので
明日のことなんだなとわかります。
(ていうか、昨日のチケット買いに来る人はいないだろうし)

ちなみに、「今日」はアージです。
明後日も一昨日もパースーンです。

ヒンディー語では「一昨日来やがれ!」という捨て台詞は通用しませんね。
「パースーン アーイエー」なんていった日には
本当に明後日来てしまうでしょうね。(笑)

ジャイプルまでの特急料金は465ルピーだそうです。
1200〜1300円というところでしょうか。
番組ではおよそ1500円といっていますが、
これはその時のレートにより変わりますから。当然ですが。

さて、翌日早朝、案内人はシャターブディエクスプレスという
特急列車の1等車に乗ります。
ジャイプルまでは約4時間半の旅になります。

距離にして270キロということなのですが、
東京からだとどこらへんになるんでしょう?
浜松くらいかな?

案内人が6時10分発の列車に乗り込むと、
まず新聞が配られます。
それからお茶のサービス、車内食の朝食付き。

お茶は1人1ポットなんですね。
カップ1杯ずつじゃないんです。
さすがインド、太っ腹です。

朝食も、案内人はベジタリアン用を頼みました。
コロッケとポテトフライとパンが映されていました。

おいしそうです〜。

うわ〜、至れり尽くせりですね。
しかもこれって、料金に含まれるんですよね。
新幹線にもこのくらいのサービスつけてくれればいいのに
片道だけで1万何千円も取るんですから。

さて、次回からジャイプル観光が始まります。

tag : ヒンディー語 インド

2008-03-16

第6回目「メーンビーシークーン」

インドといえば、ヨーガの本場。
というわけで、今回の案内人はヨーガ体験をします。

最近は日本のテレビでもインドを紹介する番組が増えてきましたね。
その中に必ず登場するのがヨーガの場面です。

この3ヶ月ほどの間に私が気付いただけで3つの番組があり、
すべてがヨーガの聖地としてリシケシ(リシケーシュ?)を
紹介していました。

今やヨーガはインド観光の一つの目玉のようになっていますが
一般のインド人自身は、つい何年か前まで
それほどヨーガに興味がなかったようです。

日本人と同様に、ハリウッドセレブのヨーガブームとか
とにかく海外で人気が出たのを受けての逆輸入ブームなのだそうです。

あとは、青空ヨガ教室やテレビヨガで人気を博している
スワミ・ラームデーヴジの存在も大きいようです。

今日のフレーズに入る前に、インドのヨガ事情が簡単に説明されています。

早朝6時、デリーの北にあるローヒニー公園で
ヨーガに興じる人々の様子から始まります。

無料で誰でも参加できるため、地元の人たちに人気だそうです。
日本で言うとさしずめ、朝のラジオ体操というところでしょうか。

ブランマリプラーナーヤーマの様子や、
ラフィングヨガ(笑うヨガ。菅野美穂の番組で紹介されてた)、
スーリヤナマスカーラの一部も見せています。

参加者の声として、風邪をひかなくなった、とか
薬を飲まなくなった、健康になった、などが聞こえてきます。

ヨーガは5000年前から、修行者が悟りを得るための手段として
行われてきたが、今では手軽な健康法として人気がある
といっています。

案内人は、早朝の青空ヨガ教室を訪ね、指導者に
ヨガは難しいですか?とききます。
彼は、いいえ難しくないですよと答え、彼女は
「メービーシークーン」といいます。

テキストにはメーンと書いてあるのですが、
ンは鼻に軽く抜けていく音で、耳で聞くと
「メービーシークーン」と聞こえます。

メーン=私、ビー=も、シークーン=習おうかしら

指導者は、ジャルール、ジャルールと言って参加を促します。

余談ですが、インド人は日本語のザ・ズ・ゼ・ゾの発音が苦手のようです。
ジャ・ジュ・ジェ・ジョとなってしまいます。

テキストには、ザルールザルールとふりがながついていますが
実際に聞くと軽くジャルールと聞こえます。

で、案内人もヨガを体験します。
ここで紹介しているのは、らくだのポーズ(ウシュトラアーサナ)と
コブラのポーズ(ブジャンガアーサナ)です。

らくだのポーズは、まず立てひざにして後に反り、
両手で足首を持つのですが、この案内人は身体が固くて全然反りません。
指導者が、手が足に届かないので腰に当てろと指示します。
このポーズは腰痛に効くとのことです。

ヨーガで大切なことは、できないポーズを無理にしないことです。
自分ができるところ、気持ちよさを感じるところで止めることです。
でないと身体を痛めてしまいます。

コブラのポーズはうつ伏せに寝て、両手を胸の横に置き、
足は地面についたまま、上体を起こし徐々に反らせていきます。
まるでコブラが鎌首を持ち上げているようなイメージです。

新陳代謝を促し、身体の疲れが取れるそうです。

わざわざリシケシまで行かなくても、
早起きして、デリーの公園に行けば
ヨガ体験ができるということですね。

(○○アシュラムでヨーガを学んだ、というハクはつきませんが)

最後に、もしかするとヨガヨーガはどう違うの?といった
疑問をもつ方がいるかもしれないので一言。

本来はヨーガが正しい言い方です。
というのもサンスクリット語の「o」にはオーと延ばす発音しか
存在しないからです。

ですが、アルファベットで書くときはyogaとしか表記できません。
サンスクリット語の知識が無い欧米人が読むとヨガとなります。

これをサンスクリット語の「欧米か!」といいます。(。_゜☆\ バキバキ
(ウソです。信じないでください)

ま、とにかく日本には西洋経由で入ってきたことからヨガと呼ぶのが
一般的になったのではないかというのが、私の推測です。

これと同じような現象は、クンダリーニ、とか 
ヨギーニといった言葉にも見られます。
正しくはクンダリニーであったり、ヨーギニーです。
これもkundarini, yogini のように短長の違いを表せない
アルファベット表記のせいだと思います。

ここまでで、全12回放送分の半分まで来ました。

tag : ヒンディー語 ヨガ ヨーガ

2008-03-14

第5回目「フォートーレーナーマナーヘ?」

さて、今回のテーマはヒンドゥー教です。
案内人は、ヴリンダーヴァンにあるラーダーワッラブ寺院に行きます。

このお寺はヴリンダーヴァンで最も古いお寺の一つなのだそうです。

その前に、ちょっと私見を述べさせていただいて恐縮なんですが
私的には「ヒンドゥー教」という言い方はあまりしたくないなぁと
思っているんです。

というのも、一般的にはインドの宗教はヒンドゥー教である
といわれているのですが、これはある意味正しくないと思っています。

ヒンドゥーとは古来インドで伝統的に受け継がれてきている
生活様式や社会規範のことで、西洋的な視点からの「宗教」ではない
というのがその理由です。
これについては、以前に書きましたので
ご参考にしてください。↓
http://tenjikuhathi.blog123.fc2.com/blog-date-20071029.html

さて、番組ではまず、インドの人々や街の中に
どのように信仰が根づいているのかを見せています。

道端の祠や商店の入り口、木の根元、リクシャーの運転台など
日常のあらゆるところに、神様の絵や像が祀られています。
ドゥルガー、ガネーシャ、ラクシュミー、クリシュナなど
おなじみの神様も登場しています。

そして、場面はヴリンダーヴァンに。
ここは、クリシュナ神が子供の頃過ごした場所として聖地になっています。
ちなみに、ヴリンダーとはトゥルシーという植物のことで
ヴァンはサンスクリット語でヴァナ、森という意味です。
つまり「トゥルシーの森」というのが地名の意味なのですが、
トゥルシーはクリシュナ信仰にとても縁が深い植物なのです。

クリシュナを紹介するシーンで壁画が映されていますが
これはバストラハランといいます。
クリシュナは、ゴーピー(牛飼い女)たちが川で沐浴中
彼女たちの衣服をいたずらして盗み、
河岸の木の枝にぶら下げている場面です。

さて、ここで案内人は冒頭で書いたお寺に来ました。

まず、中で写真を撮ってよいか確認します。

「フォートーレーナーマナーヘ?」
写真を撮ったらいけませんか?
すると、お寺の男性が答えます。
「ジー、マナーヘ」
はい、いけません

これが今日の一言フレーズなのですが、
ここで私が注目したのが、否定疑問文の答え方です。

「〜してはいけませんか?」という問いに対して
「はい、いけません」と答えています。

これって、日本人なら特に気にしないかもしれません。
日本語でも〜してはいけませんか?に対して、はい、いけません。
という会話は日常的に何の疑問も持たずにしていると思います。

でも、英語を勉強した時にまず混乱したのもこの否定疑問文でした。
Haven't you been to India yet?
まだインドに行ったことがありませんか?
もしなければ、No, I haven't. あれば、Yes, I have. ですよね。
この時、つい「はい、まだありません」といいたくなりませんか?
でも、英語ではNo.といわなくてはなりません。

が、ヒンディーでは、「はい、いけません」といっています。
あ、言い忘れましたが、「ジー」はイエス、はい、と言う意味です。

この会話を聞いたときに、日本語との共通点を見て嬉しくなりました。

だって、〜ではないですか?ときかれたら、迷わず はい、ちがいます
と答えられるんですから。

あと、語順も(主語)+(目的語)+(動詞)となりますので
日本語と同じなんですよ。
英語だと昔暗記させられた S+V+C とか S+V+O+Cですから。

ヒンディー語は、そのルーツがサンスクリット語にあり、
インドヨーロッパ語族であるといわれていますが、
語順や疑問否定文の答え方を見る限りでは、日本語に近いのですよね。

私は言語学は専門ではないし、どこまで関係があるかはわかりませんので
これ以上追求するのはやめて、次の場面にいきましょう。

お寺に入るときの注意がナレーションされます。
・入り口で靴は脱ぐこと
・女性は露出の多い服を避け、スカーフなどで頭を覆うこと
・昼間は拝観できないことが多いので、午前中か夕方がおすすめ

祈り方は人それぞれです。
神に向かって何かを訴えている人、
五体投地のように、全身を床に伏せて祈っている人、
手を合わせ祈りを捧げる人など

また、あらゆるものに神が宿っているという考え方は
かつての日本人も持っていた素朴な信仰の心ではないかと思いました。

多くの日本人が失ってしまった祈りの心が
今でもインドの人々の中には息づいています。

tag : ヒンディー語

2008-03-11

第4回目「ドゥードゥワリチャィラーイェー」

今回のテーマは、お菓子とお茶です。

番組のナレーションでもいっている通り、
インドのお菓子は半端じゃない甘さです。
すごい、甘いです。

時々、おみやげにもらったりするのですが
砂糖をそのまま食べているんじゃないかと思うくらい甘いです。

材料も、ミルク、小麦粉、豆、砂糖、ギーなどが使われています。
西洋のお菓子と違って、卵は使われないのが普通のようです。
やはり、ベジタリアンが多いからですね。

日本のお菓子は、米と豆と砂糖が中心ですね。
せんべいも餅も米からできてますし、あんこは小豆、
きなこは大豆です。

こうしてみると、それぞれの食文化の代表的な材料が、
いろいろ形を変えてお菓子になっているところが興味深いです。

番組では、お菓子屋さんの店頭にずらりと並んだ
たくさんのミターイー(お菓子)を見せています。

特にラッドゥーとバルフィーにスポットをあてていましたが
これらはやっぱりポピュラーなお菓子なのですね。

ラッドゥーはベスン粉(チャナ豆の粉)で作られます。
これ、口の中に入れると、もろもろと崩れてくるのですが
私はこれを食べた時、落雁みたいだなーと思いました。

確かに落雁も豆の粉で作られていますからね。

このお菓子は、モーダカと同様にガネーシャ神の好物とされているようです。
インド人は、家庭でラッドゥーを作って
ガネーシャの神像にお供えするんですって。

バルフィーは、白くて一見お餅のようなのですが、
カシューナッツの粉とミルクの練り菓子です。
上に銀箔を張ったバルフィーは、お祝い事の引き出物に使われたり
きれいな箱に入れて、お土産に使われるようです。

特にBikajというお店?メーカー?が有名らしいです。

日本に来るインド人は、よく出発直前にこれを買って
日本にいる友人・知人にお土産として持ってきます。

番組の中では、街の人にどんなお菓子が好きかインタビューしています。
ハルワーと答える人が多いです。
他には、ラスグッラーとか、グラブジャームンも人気です。

ハルワーはスージー(セモリナ粉)とギーで作られます。
作り方はよく知らないのですが、出来上がりはプリプリとして
結構おいしいです。
家庭でよく作られるお菓子らしいです。
作る過程で砂糖を少なめにしてもらえば、
日本人の口にもあう甘さになるでしょう。

できたての温かいのもおいしいのですが、冷やしてもおいしいです。

ラスグッラーやグラブジャームンは、
ミルクや小麦の団子のシロップ漬けといってよいでしょう。
虫歯がある人は注意してください。沁みます。

ちなみにグラブとは薔薇のことで、
薔薇の香りのシロップに漬けられています。

案内人と彼女の妹は、チャイショップに行って
お茶とお菓子を注文します。

今日のフレーズは「ドゥードゥワリチャィラーイェ」
ミルク入りのお茶を持ってきてください。

ドゥードゥは牛乳のことです。
チャイはもうインドのミルクティーとして認知されているでしょう。

ていうか、このフレーズを聞いたとき
インドでミルクなしのお茶があるのか?という疑問が湧きました。

チャイといえば、必ずミルクティーだと思い込んでましたから。

テキストでは、ワーラーというのは便利な単語だと解説されています。
日本語で言うと「〜なもの」とか「〜なヤツ」って感じでしょうか。

リキシャワーラーはリキシャ屋さん
ラールワーラーは赤いヤツ

そして、本場のチャイの作り方も見せてくれています。

それによると
少しの水を沸かして、茶葉と砂糖と潰した皮付きしょうがを入れ
沸騰してから2〜3分煮出します。
そしてミルクを入れて弱火で温め煮立ったら出来上がり

ジンジャーチャイですね。

あと、番組では見せていませんでしたが、
ソーンパプディというお菓子も有名です。

こちらはなんとも不思議な食感なんですが
口に入れると甘くて、ふわふわっと溶けていきます。
綿菓子を食べているときのような甘さがしました。

以前お土産でもらったのを写した画像が残っていたので 貼っておきます。

ソーンパプディ



2008-03-06

第3回目「ミーヌーディージェー」

前回のオールドデリーから今回はニューデリーに移ります。

そういえば、ちょっと前に来たお客さんから
デリーとニューデリーって何が違うの?と聞かれました。

ニューデリーは行政があるところなんですよ、と説明すると
ああ、新都心みたいなものですか、とおっしゃいました。

番組では、オフィスや商店が集まる、市の中心街と紹介しています。

オールドデリーは旧市街で、東京でいうと浅草やアメ横のような下町、
ニューデリーは新宿や丸の内のようなオフィス街というイメージなのかな?

実際に行ったことがないので断定できなくてすみません。

オフィスで働く人たちのランチの様子が映されています。
ターリーに2種類のカレーとライタ(かな?)とチャパティが乗って
100円だそうです。
しかも、10円プラスするとおかわり自由なのだとか。
で、忙しいビジネスマンたちはこれを立ち食いするのだそうです。

日本でも、駅の立ち食いそば屋でお昼を済ませる人も多いですね。
食べるものは違っても「立ち食い」というのは
ビジネスマンに共通の文化?なのでしょうか。

さて、番組の案内人は立ち食いではなくレストランに行きます。

ここでの会話に今日のフレーズが含まれています。

「ミーヌーディージェ」
メニューをください、と字幕が出ていますが、語尾を上げているので、
メニューをもらえますか?というニュアンスのほうが近いような気がします。
(素人の勝手な解釈ですので違っていたらすみません)

ミーヌーの部分を他のものに変えると、何か欲しいものを頼む時に使えます。

水が欲しい時には「ミニラルウォーターディージェー」
スプーンが欲しい時には「チャマジディージェー」

水は、普段インド人は「パーニー」と言っていますが、
現地でこれを言うと普通の水道水が出てきてしまうのかな?
わざわざミネラルウォーターと言っているところが気になりました。

あと、スプーンのことをチャマジ(正確にはチャンマジ?)といいますが
この言葉を初めて聞いたとき、日本語のしゃもじを思い出しました。
もしかして、しゃもじの語源か?と一瞬色めき立ちましたが
(別のサイトでそんな企画やってるものですから…)
どうやら関係なさそうでした。

最後に、インド料理をちょこっと紹介しています。
スーキーサブジーと、パニールカーサーラン、
ローガンジョーシュ(マトンカレー)

パニールカーサーランって、日本のインドレストランでは
見かけたことがないのですが…。
番組では煮込んだトマトとたまねぎ、といっていますが
もしかするとバターパニール(バターチキンのパニール版)のことかな?

前回のバザールのところでも言っていましたが、
インドではベジタリアンが多いので野菜の種類が豊富です、とか
メニューには必ず野菜料理の欄を設けていますといった
ナレーションが入っています。

多分、この案内人もベジタリアンなのでしょうが
日本人向けにマトンカレーも見せているのかなーと思いました。

日本にいるインド人でも、エリートITエンジニアとか
ビジネスマンなどはほとんどがベジタリアンです。
御徒町あたりの宝石ビジネスをしている人たちは
ジェイン(ジャイナ教徒)が多いのでかなり厳格です。
卵はおろか、たまねぎやにんにくなども食べないそうです。

日本でも、お寺の門に「不許葷酒入門内」とありますが、
葷とは、ねぎやにんにく、にら、らっきょう、あさつきなど
刺激の強い野菜で、酒と共に寺の中に入るのを許さず、ということです。

これもインドの思想が仏教と一緒に入ってきたものなのでしょうね。

tag : ヒンディー語 インド

2008-03-04

第2回目「イェーキャーヘ?」

2回目はまず、オールドデリーの紹介から始まりました。

ジャーマーマスジットとラールキラーを見せた後に
バザールに行きます。

八百屋、豆屋、スパイス屋を見せた後に
果物屋の店先(というか屋台)で、会話が始まります。

「イェーキャーヘ?」これは何ですか?
「ウォーキャーへ?」あれは何ですか?

ここで、チークーという果物が紹介されています。

番組の解説では柿に似た甘い果物といっていましたが
インド人に聞いたところ、もっと柔かくて甘いと言っていました。

で、「イスカーキャーダームーへ?」いくらですか?
の質問に対して、果物屋さんは1キロ40ルピーといってました。

40ルピーだと106円(今日のTTSレート2.65円で計算しました)です。
安い〜! しかも1キロですよ!

インドでは野菜などもキロ単位だそうです。
(デリー在住Blue Lotusさん情報)

そして、さらに市場の中を案内します。
パニール屋さんとラッシー屋さんを紹介しています。

ラッシーはもう既に日本でもおなじみのヨーグルトドリンクですよね。
でも、コップにラッシーを注いだ上から、
塊のヨーグルトを乗っけるのは初めて見ました。

パニールは、インドのカッテージチーズと紹介されていましたが
牛乳にレモン汁(酸)を加えてかき混ぜ、
固まったものを水切りした豆腐のようなものです。
(逆に言えば豆乳のパニールが豆腐といえるかも)

これを塊で店先に並べ、量り売りしているのだそうです。

これを見た次の日にインド人に、
パニールは家で作らないの?と聞いたところ
最近は女性も仕事をしていて、パニール作りは時間がかかるため
こういうところで買ってくるのだそうです。
日本のインド食材屋さんでは、冷凍パニールを売っていますよ。

ちなみに私はパニール大好きで、
インドレストランに行くとサグ・パニール(またはパラクパニール…
どちらも青菜やほうれん草とパニールのカレー)とか、
マタル・パニール(グリーンピースとパニールのカレー)を
注文することが多いです。

市場では、お店の人に言えば味見もできるそうです。

tag : ヒンディー語

2008-03-03

第1回目「ナマスカール」

以前、紹介した「旅するヒンディー語」。
観光しながら、うまくインドの文化を紹介していてよかったです。
構成も5分という短時間ながら、コンパクトにうまくまとめられていました。

そこで、私の私的考察も交えながら
内容を紹介してみたいと思います。

この日はまずイントロダクションからはじまりました。

インドの人口とか、デリーが首都であるとかの簡単な紹介と
挨拶の仕方。

挨拶の言葉は、「ナマスカール」
「ナマステー」とも言います。

両手の手のひらを合わせて合掌しながら言います。
日本人にはなじみのあるポーズなので、簡単です。

おはよう、こんにちは、こんばんは、さようなら
すべてに使える挨拶なので便利です。

そして、挨拶とともにメヘンディを紹介していました。

案内役の女性がメヘンディ屋さんに行って模様を描いてもらっています。

最近日本でもヘナ・タトゥーとして人気があるようですが
ヘナまたはヘンナという葉っぱを乾燥させて粉にしたものに
水を加えペースト状にしてから肌に模様を描いていきます。

乾いてから落とすと、肌にうっすらと色が着き
1週間くらい持つらしいです。

番組の説明だと、もともとは結婚式などで
花嫁の肌をメヘンディで飾り、幸せを祈る縁起物でしたが
今では女性のおしゃれとして日常的にされているとのことでした。

ちなみに、ナマスカールやナマステーのナマスとは
(誰々に)敬礼します、あるいは帰依しますという意味の
サンスクリット語から来ています。

南無阿弥陀仏や南無妙法蓮華経の「南無」は
このナマス(文脈によってはナマハ)を音写漢訳したものです。
テーは「あなたに」なので、「あなたに敬礼します」が
本来の意味なんでしょうね。

tag : ヒンディー語 インド

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Author:は〜てぃ
インドにかかわること十数年。
HP「天竺迦羅倶利庵」管理人。

風の向くまま、気の向くまま
天竺をふらりと彷徨うかのような
気まぐれなブログですが
どうか、お付き合いくださいませ。

★開設当初の日記は、
他ブログからの引越しも含みます★

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